サプリメントの危険性・効果と副作用

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医者でも薬とサプリメントの本当の害はわかっていない

薬やサプリに関する誤解のなかでもっとも多いのは、「医者は薬の副作用についてよく理解している」というものです。厳しい国家試験をパスしてきたのだから、すべての薬のメリット・デメリットを把握していると思うのが自然でしょう。
しかし実際は違います。どんなに有能な医者だろうが、「その薬はどこまで中高年や高齢者に安全なのか?」を正しくわかっている人はいないのです。
決して医者を批判したいのではありません。本当の問題は、そもそも「中高年や高齢者にとって薬が本当に安全なのか?」という問題について調べた試験が非常に少ないところにあります。

医薬品の安全テストは高齢者を除外している
2011年、米食品医薬品局(食や医薬品の安全を守るアメリカの政府機関)の研究チームが、過去の数十年で行われた医薬品テストを徹底的に調べたうえで、こんな見解を発表しました。

「多くの人は、年を取るほど病気にかかる確率が増え、医薬品を使う量が多くなっていく。しかし、医薬品の安全テストでは、しばしば中高年や高齢者が調査の対象として除外されている。
もっとも医薬品が必要なユーザーは高齢者であるにも関わらず、だ。
若者を対象にしたテストの結果を中高年に当てはめても、正しい危険性は判断できない。さらに、高齢者の多くは薬を飲む回数も増えるため、若者では安全だった使用量が通用しない可能性もある」
現在、医薬品の安全テストは、試験中のトラブルを減らす名目で、できるだけ年齢が上の人間を除いた状態で行われています。そのため、本当に薬を必要とする高齢者への危険性がハッキリとわからない、というわけです。
年を取ると一度に服用する薬の量も増えるため、その危険性は、まったくの未知数になってしまうでしょう。

サプリメントや健康食品はさらに安全テストが甘い

さらに、これが「サプリメント」や「健康食品」だと事態はよりひどくなります。
というのも、サプリと健康食品には法律的な定義がないため、医薬品ほど厳密なテストは行われません。そのため、宣伝どおりのメリットがあるかどうかといったレベルではなく、パッケージの表示と同じ量の成分が入っていないケースすら珍しくないのです。事実、近年ではサプリや健康食品の被害をよく聞くようになりました。 もっとも被害が多いのはダイエット系のサプリで、エフェドラやシブトラミンといった成分が心臓や肝臓に負担をかけ、少しずつ寿命を縮めていく事例が報告されています。かつては日本でも外国産の商品で死亡者が出たほどで、大きな社会問題になりました。 幸い日本ではここまで劣悪な商品は少ないものの、なんの根拠もない商品を「痛みが消える」や「疲れが取れる」として高額で売りさばく業者は今も多く、注意が必要です。 もっとも、いかにデータが少ないからといって、いままで服用してきた薬を急に止めるわけにもいきません。いったん慣れた薬を止めてしまうのも、それはそれで体に負担がかかるからです。 いたずらに薬に頼るのではなく、かといって薬を嫌うのでもなく、いまの知識でうまくつき合う方法を考えていくしかありません。くり返しになりますが、これは医者への批判ではありません。ただ、現時点ではデータが少なすぎるため、中高年や高齢者が長期的に薬とサプリを飲み続けたときの害についてハッキリしたことが言える人は、この地球上に1人もいない点を強調したいのです。 そう考えれば、いまのテレビや雑誌が、特定の健康食品やサプリメントをことさらに持ち上げることが多い一方で、やたらと医療不信を煽り立てるケースも増えてきたのは当然の流れでしょう。要するに、みんな「よくわかっていない」のですから。

そもそもサプリメントには思ったほどの効果がない

薬やサプリにまつわる誤解の2つめは、「薬やサプリを飲めば健康になれる」というものです。多くの人は、医者に指示された薬を疑問を持たずに飲み、テレビや雑誌で見かけたサプリや健康食品を、なんとなく口にしているかもしれません。
しかし、実際のところ、薬やサプリにはどれだけの実力があるのでしょうか?

実は、薬の効果に関しては、信頼がおける判断材料が存在します。「NNT(治療必要数)」です。 これは、簡単に言えば「ひとりが病気にならないためには、その治療を何人が受ければいいのか?」を示したものです。正式な手順で行われた実験のデータをもとに、いろいろな薬、治療法、ワクチンなどが、どこまで有効なのかを具体的に算出しています。例えば、Aという薬の「NNTが1/30」という数字が出た場合、薬Aは30人の患者が服用しても1人にしか効果が出ません。一方でBという薬の「NNTが1/5」だった場合は、5人の服用で1人に効果が現れるため、この例ではBを飲むほうが正しいと判断できます。

定番の治療薬でも意外なほど実力がない

それでは、一例として「ベータブロッカー」という定番の薬を見てみましょう。この薬には心臓の働きを抑えて血圧を下げる働きがあり、高血圧の治療によく使われます。 ところが、いざNNTで「ベータブロッカーが心臓発作に効くか?」を調べてみると、衝撃の事実があきらかになります。なんと、ベータブロッカーを飲んでも誰も心臓発作を免れることはできず、それどころか91人に1人は心臓の機能が低下してしまうというのです。これなら、まったく飲まないほうがマシでしょう。 もうひとつ、「スタチン」の数字も見てみましょう。こちらは血液中のコレステロールを下げる薬で、心疾患のリスクを下げるためによく使われます。
しかし、その効果をNNTで調べると、これまたパッとしません。具体的には、心臓病にかかったことがない人が5年間にわたってスタチンを飲んだ場合、次のような効果になります。

・104人に1人は心臓発作にならずにすむ
・しかし、心臓病の死亡リスクは減らせない
・50人に1人は糖尿病が進行する

スタチンほど定番の薬でもこの程度の効果しかなく、しかも糖尿病の悪化リスクまであるわけです。実際、こういった最新のデータをチェックした医師のなかには、過去に心臓病にかかった経験を持つ人などを除いては、スタチンを処方しないケースも増えています。 もちろん、NNTの実力は薬によって異なります。しかし、くわしくNNTを見てみると、優秀な薬でも30〜50人に1人しか効かないレベルのものが多く、一般的な薬のイメージとは差が見られます。 それでも今の薬を使い続けるかどうかは主治医と相談するしかありませんが、基本的には何も飲まない状態がベストなのは間違いありません。少しずつ薬を減らしていく方法については、後ほどご紹介します。

トクホの審査がまったく当てにならない理由とは?

薬よりもたちが悪いのが、サプリメントや健康食品です。
処方薬ならNNTのおかげで実力を判断しやすいのですが、サプリメントと健康食品には、そのような国際的な基準がありません。
そもそも薬と違ってサプリメントにはまともな実験データが少ないため、大半の商品は、NNTのように大きな結論を出すのが不可能なのです。

そう言うと、「トクホはどうなの?」と思われる方もいるかもしれません。ご存じのとおり、トクホ(特定保健用食品)とは、それぞれの製品ごとに有効性や安全性について審査を受け、ちゃんと国から許可を受けた商品のこと。いねば国からお墨付きを得たわけですから、効果があると思うでしょう。 しかし、トクホの審査は当てになりません。いくらトクホの許可を受けようが、望むような効果はほぼ得られないからです。 一例として、サントリーが発売した「ボスグリーン」というコーヒー飲料を見てみましょう。食物繊維の「コーヒーオリゴ糖」を配合した商品で、食事から摂った脂肪の吸収をブロックしてくれるトクホ飲料です。

メーカーの宣伝によれば、1日1本の「ボスグリーン」を16週間ほど飲み続けると、おなかの脂肪面積が20・8平方mも減ると言います。これは、肥満の男女46人を対象にした実験で確認された事実で、専門の科字詰にも掲載された正式なデータです。 が、実際のところ、「脂肪面積が20・8平方m減る」というのは、どのような状態を意味するのでしょう? 数字だけを見ると、なんとなく凄い効果がありそうに思えてしまいますが、本当にダイエットに役立つだけの実力があるのでしょうか? 答えはNOです。実は、このデータを実際におなかの厚みに換算すると、例えばウエスト85センチの人の場合は、腹部の半径がほんの2ミリだけ減る効果しか得られません。これでダイエット効果を実感できる人は少ないでしょう。しかも、2ミリの効果のために16週間にわたって毎日コーヒーを飲まねばならないのも大変です。 この程度の効果にも関わらず、トクホのお墨付きが出だのはなぜでしょうか? その理由は簡単で、トクホの審査は、「消費者が効果を実感できるかどうか?」で商品を判断しているわけではないからです。 審査をパスするために必要なのは、あくまで統計的にハッキリした差が出たかどうか。その差が、私たちが効果を実感できないレベルだったとしても、トクホとして販売することができてしまいます。トクホのラベルが当てにならないのは、そのためです。

別の実験ではまったく違う結果も出ている

もうひとつ問題なのが、参加者がたった46人の実験ひとつで、あたかも凄いダイエット効果があるように宣伝している点です。
通常、科学の世界では、サントリーが行ったような実験を十数件ほどピックアップし、そのうえでそれぞれのデータの信頼性を精査してから、ようやく「コーヒーオリゴ糖には体脂肪を減らす(かもしれない)」との判断を下します(それでもハッキリした結論が出ないケースもよくあります)。

つまり、トクホ審査のように、たったひとつの実験で結論を下すのは無意味の極み。もっと多くのデータを集めて比べない限り、本当は何も言えないはずなのです。 実際、海外の研究者が行った研究では、コーヒーオリゴ糖に関して、まったく違う結果も出ています。2012年にアメリカで行われた実験では、肥満ぎみの男女60人にコーーヒーオリゴ糖を12週間にわたって飲ませたところ、なんと女性には何のダイエット効果も見られませんでした。 サントリーの実験と食い違いが起きた理由はわかりませんが、科学の世界では異なる結果が出るケースは珍しくありません。このようなデータをいくつも調べながら、ジワジワと正しい結論に近づいていくしか、本当に効果がある成分は探し出せないのです。 そのため、このブログでサプリや健康食品のメリットを紹介するときは、「まだ科学的に決着がついていません」や「信頼度が低いデータにもとづいている」といった表現が何度も出てきます。 この言葉を聞いてガッカリする方もいるかもしれませんが、逆に言えば多くのメーカーは、その程度の証拠をもとに商品を開発し、さらには効能を宣伝していることになります。

ヒトの体は、どんどん副作用が出やすくなっていく

年を取れば誰の体にも変化が現れるものです。筋肉は減り、目は見えづらくなり、肌にはシワも増えていきます。
そこで意外と見過ごされがちなのが、年を取るごとに薬やサプリメントの効果が変わっていく現象でしょう。若い頃とは体の働きが違うため、必要以上に効果が出すぎてしまったり、逆に大きな副作用に襲われてしまうのです。

その理由はいくつもありますが、なかでも大きいのは次の3つです。

1代謝が落ちる
2体内の水分量が減る
3肝臓と腎臓の機能が落ちる
第一に、年を取ると、どうしても体の代謝能力が落ちてしまう点です。そのせいで、体内から薬の成分が取り除かれるまでに、昔よりも時間がかかってしまいます。
結果、若い頃よりも体内に薬の成分が残り続け、そのぶんだけ副作用も出やすくなるわけです。ある意味では「薬が効きやすくなった」とも言えるのですが、やはり副作用のほうを重視すべきでしょう。
第二に、年を取ると筋肉が減り、体内の水分量が減ってしまうのも人事なポイント。もともと筋肉には大量の水分を保持する働きがあるからです。
こうなると、水に溶けやすいように作られた薬は、うまく処理されなくなくなってしまい、やはり若い頃よりも体内に長くとどまり続けます。その結果、大きな副作用を引き起こすのです。
第三に、年を取ると、どうしても肝臓と腎臓の機能が落ちていきます。 ご存じのとおり、肝臓と腎臓は、体内に入ってきた有害な物質を処理してくれる化学プラントのような大事な臓器です。この2つの器官がうまく薬の成分を体の外に出してくれるおかげで、私たちは薬の副作用に見舞われずに済んでいます。 ところが、肝臓と腎臓の働きが弱まると、処理されない薬はしばらく血液にとどまり続けます。結果として、若い頃よりも副作用が出やすくなってしまうわけです。 加齢にともなう体の変化は避けられないため、この問題を解決する方法はありません。私たちにできるのは、正しい情報をもとに、うまく薬やサプリとつき合っていくことだけです。

サプリメントのデータには信頼度のランキングがある

しかし、いくら中高年や高齢者に関する副作用のデータが少ないといっても、急にすべての薬の服用を止めるわけにもいかないでしょう。
いま処方されている薬は、あくまで医者が「必要なものだ」と判断したものでしょうし、患者の勝手な判断ほど危険な行為はありません。それでは、私たちができることは何もないので幸いにも、まだ打つ手はあります。科学の世界では、それぞれのデータの「信頼性」について、ハッキリしたランキングがついているからです。 具体的には、まずもっとも信頼できるのが「メタ分析」です。これは、先にあげた「ボスグリーン」で説明したような、「たくさんの実験データを集めて大きな結論を出す」手法のこと。たくさんのデータをもとに効果を判定するため、自然と正確性が高い結論が出ることになります。本書で「信頼性がある」や「精度が高い」といった表現を使っている場合は、このメタ分析のデータを指すケースがほとんどです。 次に人事なのが「RCT」です。ざっくり言うと、薬やサプリの効果を調べるために、「薬を飲むグループ」と「ニセの薬を飲むグループ」の2つを用意する手法のことで、科学実験では定番中の定番。「ボスグリーン」の実験にも、この方法が使われています。 しかし、科学の実験は結果が食い違うことが多いため、ひとつのデータだけでは信頼できないのは先にも述べたとおり。本書でも、ひとつのデータしか示さないときには注意書きを入れています。 ちなみに、この手のデータは、少しの差が出ただけでも「ダイエット効果が確認された!」などと主張できるため、消費者をダマす材料としてよく使われます。くれぐれもご注意ください。

一般人の日常生活を観察する方法も

もうひとつ、「観察研究」という手法も押さえておきましょう。これは、「ボスグリーン」のように研究室で実験するのではなく、一般人の日常生活を観察する方法です。 例えば、「野菜は体にいいのか?」という疑問の答えを知りたいときは、「日常的に野菜を食べる人」と「普段はまったく食べない人」の2種類を選び、そのうえで全員を数年にわたって追跡調査します。そこで「野菜を食べている人ほど死亡率が低い」という結果が出れば、野菜は体にいいだろうと予想できるわけです。

ただし、この方法は実験室で厳密に研究ができないため、どうしてもデータの信頼度は劣ります。 いくら「野菜を食べる人のほうが健康だ」との結果が出たとしても、もし「野菜を食べる人は運動の量も多い」傾向があったら、実際には、なんのおかげで寿命が延びたのかがわからないからです。

もっとも信頼できないのは専門家の意見

以上がデータの信頼性を見分ける基本ですが、それでは科学の世界で「信頼してはいけない」と言われるのは何だと思われるでしょうか?

その答えは、「専門家の意見」です。 よくテレビや雑誌で、白衣を着た医者が「OOが効く」や「OOで痩せる」などと紹介していますが、前述のようなデータにもとづいていない限り科学的な信頼度はゼロです。いかにも権威かありそうな見た目をしていようが、どれだけ立派な肩書きを持っていようが、素人の体験談と同じ程度の価値しか持ちません。 もちろん、これは本書の内容にも当てはまります。この本の中に明確な根拠のない説明があれば、私がどれだけ自信満々に解説していたとしても信じるには値しません。こちらも十分に注意してください。 おさらいすると、科学的なデータの信頼度は次のように変わります。

1番手・メタ分析(たくさんの実験をまとめたもの)
2番手・RCT(客観性が高い試験方法)
3番手・観察研究(一般人の暮らしを観察するもの)
ビリ ・専門家の意見
もっとも、これらの知識をすぐに現実に活かすのは簡単ではありませんが、「科学的な証拠にはランキングがある」という事実を頭の隅に置くだけでも、テレビの健康番組を見た際に、
「この人の意見には、どれだけの根拠があるのだろう?」と疑う視点が育ちます。

それこそが、薬、サプリ、健康食品と正しくつき合うための重要な第一歩になるでしょう。

 

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